青の天使とオレ



 新しい黄金聖闘士が連れてこられたと聞き、シオンが止めるのも無視して、その子供がいる場所へと赴いた。
 勢い良く扉を開けた先にいたのは、青銀の髪と碧の瞳を持った、今にも泣きそうな天使でした。
 ぶっちゃけ一目惚れです。

「カノンちゃん、たっだいまー!」
「おかえりなさい、!!」

 白羊宮の奥まった一室を勢い良く開き、満面の笑みを浮かべ飛びついてくる青い天使を受け止める。
 鍛えられていない柔らかい身体を受け止め、頬にただいまのキスをしながら、愛らしい笑顔ににやさがった。
 ああ、今日も可愛いよカノンちゃん!
 休憩も睡眠もシオンのありがたくないお言葉もぶっちぎって帰って来た甲斐があった!
 ちなみに聖衣は既に脱いでいるのでカノンに怪我はない。

「カノンちゃん、いい子にしてたー?」
「うん、いいこにしてたよ! きょうはね、がもってきたほんよんでたの!」

 にぱっと浮かべられた笑顔に、内心でかわいー! と叫びながらもぎゅむりとカノンを抱きしめる。
 強く抱きしめられたカノンはきゃーと歓声を上げて、の首筋にかじりついた。
 すべすべのほっぺに頬擦りして、はすぐ近くにあるベッドに倒れこむ。
 流石に不眠不休で大急ぎで任務を終らせたので、身体が限界である。

?」
「カノンちゃん、オレと一緒にお昼寝しよっかー」

 ちょうどシエスタの時間だし。

「するー!」

 日に焼けてない白い頬を紅潮させて、もぞもぞとの上で寝心地の良い場所を探す。
 心底嬉しそうな様子に、長い事一人にしてごめんねーと心の中で呟く。(それでも離れていたのは一日と半)
 身体の下からPKで毛布を引き抜き、にこにこと笑いかけてくる愛らしい子供にめろめろになりながら、は心地よい眠りの中へと沈んでいった。